株式会社アジルアソシエイツとしての最後のメッセージになります。 あなたの理想のバイヤー像とはどのような方でしょうか?
私の手元に2005年10月に実施した第二回「購買ネットワーク会」の資料があります。
第二回と言いましたが、第一回は8名の仲間内の飲み会みたいなものでしたので実質最初の購買ネットワーク会です。この時にはこの後購買ネットワーク会が継続し、50回を超える実施回数、実施地域も東京だけでなく関西、中四国、九州、今は休眠していますが中部、上海まで拡大したことは誰も予想できませんでした。
またこの時に参加者を初めて公募しましたが、初回にも関わらず、30名弱のバイヤーが参加することになり、主催していた私たちも不安と期待を持って会合に臨んだことを今でも覚えています。
手元にある資料には事前に参加者の自己紹介と「あなたにとって理想のバイヤー像とは?」というお題に対して皆さんが答えているのをまとめたものです。
ここに主要な回答を書き出していきます。
「頭が良い人間より頭が悪くても積極的な奴は壁にぶつかりながら結局は 先に行く」
「単なる買い叩きをしないバイヤー、メーカーの技術を買えるバイヤー」
「周囲からの信頼を得られるバイヤー、周囲とは職場の上司、同様、サプライヤ、 関係部署」
「QCDを満たす最良の製品をつつがなく購入できる人」
「自ら能動的にコーディネートできる人」
「いろいろな意味で疲弊しつつある地元企業の経営者や営業担当者から頼られる バイヤー」
「川上から川下のことまで総合的に考えられる人」
「ものを知っている、自社を知っている、他人から信用できる、商売を知って いる」
皆さんの回答を読んでいるとその思いは昔も今も変わらないことが理解できるでしょう。考えてみるとほぼ参加者全員が初めての会合であり、それを自ら探しあて、わざわざ会社が休みの土曜日の午後というプライベートな時間を潰してまで参加されている訳ですからその意識の高さや感覚の鋭さは当たり前のこととも言えるでしょう。
今回は皆さんへ、アジルアソシエイツ代表の野町の最後のメッセージとしてこの時に私が述べた「理想のバイヤー像」をお贈りします。
「理想のバイヤー像とは、「プロアクティブな購買パーソン」です。」
あなたの「理想のバイヤー像」とはどういう方でしょうか?
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。