前回の記事投稿で「世界一シンプルなケーススタディ」について書きました。今回はその結果についてお伝えいたします。
前回の記事投稿で「世界一シンプルなケーススタディ」について書きました。以下前回内容の抜粋です。
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皆さんはどういう意思決定をしますか。
ある品目(アセンブリの機能部品としましょう)のソーシング(契約)プロセス。サプライヤは歴史的にある特定の一社だけという状況。つまり相見積などの競争化はできません。この特定サプライヤに開発委託もしている、いわゆる承認図部品であり、ほぼ丸投げの状態です。今回は新しい主力製品に使用する新しい部品のソーシング機会になります。
現行価格は600円、新機種の見積りを取ったところ800円で出てきました。価格差の200円について査定してみたところ、仕様差で200円のアップはほぼ妥当なコスト水準のようです。
それに対して社内の目標コストは780円です。つまり仕様差で査定すると800円ですが、それでは社内の目標コストはクリアできません。
ところが、このサプライヤの営業から誤送信されたメールがあなたに配信されました。(誤送信してしまったことはもちろんサプライヤの営業も知っています)そのメールの添付資料は当該部品のサプライヤの社内標準コスト資料だったのです。
内容を見たところ当サプライヤのこの部品の社内標準コストは580円ということがわかりました。当該サプライヤとの管理費利益は製造原価に一定比率を掛け合わせる方法で積算しており20%が妥当なラインとしてサプライヤとは握れています。そうすると購買コスト基準で積算すると700円が標準価格となります。
あなたが担当バイヤーだったらいくらでこのサプライヤと購入価格を決めますか?
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このメルマガを読んでいただいて沢山の方からご返事をいただき有難うございます。また、先日九州で実施されたネットワーク会でも皆さんに答えていただきました。
その結果を簡単に共有させていただきます。
まず決定価格ですが、大きく分けると
①700円未満
②700円
③700円~780円
④800円
に分けられますが、
①700円未満: 15%
②700円: 35%
③700円~780円: 37%
④800円: 13%
という結果になりました。一番多い回答は③700円~780円となりました。中でも780円(目標コストそのもの)という回答が25%と多くなっています。
私の事前予想では、②が圧倒的に多いかな、と考えていたので、やや想定外です。
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世界一シンプルはケーススタディ
2017.02.01
2017.02.22
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。