コスト削減手法にもトレンドがあります。高成長期のIE手法から、その後のソーシング手法、これからはイノベーションを活用したゼロサムではないコスト削減手法がどんどん出てくることが期待されます。どのような手法でしょうか。
そしてこのバイヤーが考えついたのがドローンの活用です。ドローンにカメラを搭載し芝生の状態のモニターを行い、状況に応じて芝生の維持管理を行ことで、先に上げた無駄な費用を削減することを考えたのです。ドローンという新しいイノベーションをこのような分野で活用するといったアイディアはイノベーションを開発する側ではなかなか思いつかないでしょう。
このように世の中のイノベーションを活用しコスト削減につなげていくような手法は今後益々活用事例やアイディアはでてくることでしょう。しかし容易いことではありません。従来のやり方に慣れたユーザーや社内関係者、開発担当者は新しいやり方を好まないのが通常です。できれば今までと同じやり方をしたいという方が多いでしょう。
またIoTにしてもドローンにしてもイノベーションを開発する人たちは応用スキルも持っていないことが少なくありません。イノベーションがどのような分野で活用でき、それがどのような効果をもたらすか思いつかないのです。
バイヤーは社内関係者とイノベーション側ををつなぐ役割があります。この両者をつなぐことができるバイヤーにならなければならないのです。それが次世代バイヤーの姿です。そのためにはバイヤーはもっと新しい技術やイノベーション、世界に目を向けなければならないのです。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。