過去20年は、デフレ経済が長引く中、非正規社員化が進んだ時代でした。流通業界をはじめとして、売上の低迷期を、非正規社員増加による人件費抑制で凌いできたのです。
もちろん、政府の各政策にしても、いきなり全て実施されるわけではありませんが、「非正規社員=低賃金」で雇用できる時代は、終焉を迎えたのではないでしょうか。
特に、これまで他業界に先駆け、非正規社員化を進めてきた業界ほど、厳しい時代が到来したといえるでしょう。
企業にとっては、人手不足解消に取り組みつつ、非正規社員も含めた人員計画や人件費計画が、より一層重要となることは間違いありません。
執筆者:山口 俊一
人事戦略研究所 所長
人事コンサルティング、講演、執筆活動を中心に活躍している。職種別人事をベースにした独自の発想と企業の実状に沿った指導により全国からコンサルティング依頼を受け、定評を得ている。現在までに中小企業から一部上場企業まで、200社以上のコンサルティング実績を持つ。主なコンサルティングテーマは人事評価・賃金制度の構築、組織運営など。
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