人は居るだけで影響力を持っている。しかし、その影響力は一様ではない。 では、あなたの「存在の質」とはどのようなものだろうか? 私はリーダーの組織における存在の質について洞察してきた。 組織のパフォーマンスや様々な問題の根底にはリーダーの存在の質が深く関与している。 それは誰かの問題ではなく、私達ひとりひとりの問題なのです。
実際にケース2、ケース3の取組後の振り返り(リフレクション)で、メンバーからのこのような意見が出されました。
「今回の成果にリーダーの存在はまったく影響していない」
「リーダーは不要だと感じた」「むしろ煩わしく邪魔だった」
「途中からリーダーの存在を忘れていた」
特にケース3の場合、リーダーからのプレッシャーの影響で、ルールを無視(ズル)しても結果を出そうとするメンバーが出てきました。これはコンプライアンス問題の元凶ともいえる心理状態です。
これらの意見はメンバーからとは言え、ここでのメンバーとは、皆、管理職方々です。
私たちの視点は常に外に向けられています。リーダーも同様です。問題の原因を自分以外の要因から得ようとする。特に部下に問題があると。
しかし、もう一度考えてみてください。
私達の目の前に出現する多くのトラブルや問題は、私達、自分自身を起点としている。それに目を向けることなく、起こった問題の対処に追われる。
さて、自身の「存在の質」を変えずして組織で起こるトラブルや課題の本質的な解決はできるだろうか。
その学びと成長に取り組まない限り、問題の再発を防ぐことはできない。
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2010.03.20
2015.12.13
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。