戦略を実行する上で必要なアイデアやスキルはどうしたら生まれるのだろうか? 「うちのスタッフはダメだ」というリーダーの嘆きを聞くことは多いが、その通りなのだろうか。
そもそも課題が分わかっていない、わかろうとしていないために、行動計画として的を得たものにならない。
そして、課題が不明なために、課題を解決した際のイメージ(目標)が定まらない。そしてゴールが定まらないから、タスクへの落とし込みやその進捗を管理するKPIなど、もはや絶望的に難しくなる。当然、具体的なスケジュールなど夢のまた夢だ。
リーダーは、こうした状態を嘆き、「うちのスタッフは本当にだめだ」となるのだが、この「課題と目標」の曖昧さこそ、リーダーの責任だ。リーダー自身がほとんど現状の問題を把握できていないために、こうした問題が起こる。
なので、リーダーは「何かないのか」「何をするのか」と行動レベルのことばかりを求めてくる。
そしてスタッフは、上司に執拗に攻められ、「○○社に相談してきます」「△△さんに聞いてみます」「■■を考えてみます」などと、行動計画だけを適当に答えることになる。
これが、減収減益組織の「アイデアはたまに出てくるが、質量ともに不十分」という状態だ。そしてさらに上司もまずい対応をしてしまう。
「○○のほうがいいのではないか」「■■もやってみろ」と、単に行動だけをさらにリストアップしてしまう。行動する理由や目的がないままに、タスクをリスト化しても、成果に結びつくことはほとんどない。
つまり、結果を出すためには、一環したプロセスが必要ということになる。次回からこのあたりを探ってみたい。
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