各社が好調な業績を出している。円安による利益率の向上、東南アジアの好調な経済など、外部の要因を上げる人も多いが、ビジネス・パーソン一人ひとりの立場で考えれば、自分の会社の業績に対して自分がいかに関与し、自分自身の影響力を広げて昇進昇格へとつなげていくかが大きな興味だろう。どのような意識を持ち、どのようにスキルを発揮していけばいいのかを考えていきたい。
しょっぱなから、これで大丈夫かと思えるアンケート調査結果ではあったが、実はこの「役割を担う」実感は、自分のモチベーションや情熱に大きく影響している。
あたりまえの話だが、ビジネス・パーソンは組織の業績・結果に一役買っている、貢献しているという意識が、モチベーションや情熱となって表れる。
実際に、「役割を担っている」と答えた人の約82%は、「業績を伸ばすにあたって、自分のモチベーション、情熱は十分だ」と答えているし、反面、そうでない人は、約37%にとどまっている。
さらにショッキングなデータとして、「業績を伸ばすための役割意識」を感じない、わからないと答えた人のうち約24%のビジネス・パーソンは「自分のモチベーション、情熱」が「まったくない」と答えている。(「自分のモチベーション、情熱」を「普段は感じることがない」人まで入れると、60%を超える)
問題は、この「役割意識」がないと考える人たちは、「自分たちには役割が与えられていない」「役割を担うほどのメンバーがいない」と考えていることかもしれない。
要は、悪いのは自分ではない、ということだ。
自分自身とチームメンバーに対する意識の関連については、徐々に紹介していく予定だが、自分のモチベーションや情熱までも、自分以外のものに求めているとしたら、これこそ大きな問題だろう。
これから、ビジネス・パーソンが持つ、モチベーション・情熱、スキル・能力、発想力・企画力、戦略の実施計画、実行力・行動力についても考えていきたい。
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