「私立高校に行くにはお金がかかる。できれば、公立高校に進んでほしい」、そんな風に思っている保護者はまだまだ多いことでしょう。この文章は、経済的負担の格差を乗り越え、公立よりも付加価値の高い教育サービスを行っていくために日々奮闘している私立高校の先生へのエールとして書きました。
5.8倍の格差から私立高校の先生方が、「しょせん、うちは公立学校の滑り止め」と諦めを感じるのか、それとも、だからこそ「公立学校にはできない教育を私立でやろう」と考えるのか。そのことを「私立高等学校等授業料等の調査」のデータを見ながら考えました。
私は、この文章を進路指導やスポーツで大きな実績を上げるまでには至ってない私立学校の先生へのエールとして書きました。東京大学や京都大学、医学部などに多くの生徒を入学させるミッションをもった私立高校の先生にプレッシャーはあるでしょう。しかし、一方で生徒指導に大きな労力を強いられる地域の私立学校の先生たちこそが、日本の学力レベルの底上げに大きな役割を果たしているのだと私は思います。
もし、教員志望の学生がこの文章を読んでくれたらなら、公立学校にはない私立学校で教える喜びがあることを知って欲しいと思います。
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2015.07.17
2009.10.31
合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表
1961年、神奈川県横浜市生まれ。 現在、合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。 NPO法人 ピースコミュニケーション研究所理事長。