ある老人の遺品を整理していた吉田太一氏に、 そのおじいさんのお孫さんが尋ねてきました。 「おじさんたち何してるの?」 まだ小学1-2年生くらいの小さい子供に 「遺品整理」 という言葉は難しいだろうと 「亡くなったおじいさんの荷物を整理してるんだよ」 と応えると、その子はこう言ったそうです。
『遺品整理屋は見た!』(扶桑社)
には、孤独死したある女性の部屋には、
28匹の猫
が残されていたという話が出てきます。
可哀想なことですが、飼い主を突然失い、
引き取り手もいない猫たちは保健所が連れて行きました。
最近、自分が死んだ後のペットの面倒を
見てくれるサービスも開始されたようですね。
(キーパーズではありません)
独居老人には犬や猫を子供のように
かわいがっている方もいらっしゃるわけです。
自分亡き後のペットの行く末が心配の種と
なっていた方に応えるサービスもついに登場したのです。
高齢化社会では、これまで思いもしなかったニーズが
生まれているのだと痛感させられます。
なお、同書に書かれていますが、
独居老人の孤独死は、55-65歳が多いとのこと。
高齢だと周囲も気を遣いますが、
60歳前後ならまだまだ若いので周囲もあまり心配しない。
このため、亡くなったことに気づくのが遅れてしまうようです。
一人暮らしの55歳以上の親戚や知人がいたら、
ぜひこまめに連絡を取ってあげてください。
年の瀬にあまり楽しくない話を書きました。
正月にドクロを杖につけて「ご用心、ご用心」と歩き回った一休さん
ではありませんが、私たちは常に死と隣り合わせで生きていること、
そして、「生きていること」の幸せをかみしめてもらえればと思います。
遺品整理屋は見た!』
(吉田太一著、扶桑社)
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2007.12.27
2008.01.10
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。