10年前と今でやっていることが変わらない間接材購買について述べます。
私自身外資系企業で間接材購買を担当していましたが、この領域には私の周りにも数人のプロフェッショナルがいます。しかし、彼らの殆どは4-5年に一回転職しています。
彼らはある特定の品目のコスト削減やもっと幅広い間接材購買に関するプロフェッショナルです。しかし私が感じる限りこのようなプロフェッショナルの人数が増えているか、というとそうでもありません。ここで何を述べたいかというと、こういうプロフェッショナルを上手く活用するとともにプロフェッショナルを育てられる企業が極めて少ないということです。
腰を据えて間接材購買改革を進めている企業があまりにも少なすぎるのが実態ではないでしょうか。多くの企業でこのような間接材購買プロフェッショナルを短期的なコスト削減プロジェクトを担う一品目バイヤーとしか見ていない、このようなプロフェッショナルの無駄使いが行われているのが実態と言えるでしょう。
今回は間接材購買改革の状況について進歩がなく、その状況を顕しているものが繰り返し特定品目のコスト削減活動を数年に一回やっているだけであり、その理由の一つが人の問題であることを述べてきました。
次回はサプライヤー側の状況、そして調達購買システムの限界について述べていきます。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。