チームビルディングの目的はズバリチームパフォーマンスの劇的な向上です。チームビルディングに取り組み、チームが成長するとチーム力が上がり、チームが直面する様々な課題が解決できるようになります。
皆さんは、チームビルディングという言葉をご存知だろうか?
多くの皆さんは何となく聞いたことがあるような・・・と言ったところでは ないでしょうか。
知っているという方の中には「あのゲームみたいのチームでやって一体感とか感じるやつね!」という方も多いのではないかと思います。
このような回答は無論、誤りではありませんが、チームビルディングの本質とは言い難いものです。
ですから、ビジネスチームのマネジメントにおいてチームビルディングが何故、必要なのかについてお話したいと思います。
チームビルディングの目的はズバリチームパフォーマンスの劇的な向上です。要はチームビルディングに取り組み、チームが成長するとチーム力が上がり、チームが直面する様々な課題が解決できるようになるということです。
例えば、業績不振の組織であれば売上が上がり業績が改善する。新しいサービスや商品が開発できない組織では、創造性が活性化し付加価値の高いアイデアが生まれ、競争力の高いサービスや商品が開発できるようになる。など、単なる課題解決ではなく組織(チーム)としての課題解決「力」が強化されるということが最大の特徴だと言えます。
これは凄いことです。では、何故この凄いこと広まっていないのかと言えば、このようなお話をしても信じてもらえないという事です。「そんなうまい話があるもんか」!と多くの方は懐疑的になります。そして、もう一つの広がらない理由は、伝える側の問題です。チームビルディングを単に研修手段として捉えると、最終的な成果(業績)に関わるところまでチームビルディングを活用し有効性を検証するのは難しいからです。せいぜい、「1日楽しく学べた」「久しぶりに達成感があった」といった感想と、悲しいことですが想い出作りに貢献する程度になってしまいます。
それでも「入社以来、最高の達成感を感じた」「何年かぶりに心から笑った」などの声を聞くこともあり複雑な心境になることも多いです。
本来、チームビルディング(チーム創りのためのスキル)は、経営やマネジメントの重要な(主要な)能力です。しかし、そのような認識が未だに創れていないジレンマを感じています。
個人としての日本人はとても優秀です。しかし、その優秀な人達が組織を作りチームとして活動したとたんに、その優秀さが影を潜めてしまいます。そして、驚く程低い成果しか出せない現実を数多く見てきました。
また、優秀な人材を採用しても組織に配属した途端に、メンタルを病んで戦力外になっていく。
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2015.07.29
2015.07.30
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。