キャリアデザインという就職指導は、いい加減にやめないと学生が可哀想だ。
キャリアデザインが有効なのは、アメリカ型の条件のすり合わせによる労働契約が前提となっている場合に限られる。その前提を無視して(知らずに)キャリアデザインなどというものに時間を使わせるのは、あまりに浅薄であり、学生が可哀想だ。それよりも、日本の雇用慣行をしっかり理解し、日本的組織になじむためにどうすべきかを考えさせることだ。そんな慣行・組織に嫌気がさしてしまう学生も多いだろうが、妙な幻想(描いたキャリアが実現する)を抱かせるよりはマシであるし、会社選択の視点が得られるし、他の道だっていくらでもある。
高齢者の充実したライフスタイルを提言する、「老いの工学研究所」
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
就職活動
2013.05.15
2012.10.31
2012.03.22
2011.07.14
2010.05.10
2009.10.02
NPO法人・老いの工学研究所 理事長
高齢期の心身の健康や幸福感に関する研究者。暮らす環境や生活スタイルに焦点を当て、単なる体の健康だけでなく、暮らし全体、人生全体という広い視野から、ポジティブになれるたくさんのエビデンスとともに、高齢者にエールを送る講演を行っています。