マネージメントもコントロールも管理と訳されていますが、その内容には大きな違いがあります。 さて、どのような大きな違いがあるのか見てみます。
“マネージメント”は「管理」と翻訳されています。 一方、“コントロール”も「管理」と翻訳されています。 そのためか、マネージメントもコントロールも同じ「管理」と誤解をしている人が意外にも多いのではないでしょうか。
広辞苑にはどのように記載されているかそれぞれ見てみます。
管理とは「管轄し処理すること。良い状態を保つように処置すること。とりしきること。」
マネージメントとは「管理。処理。経営。経営者。」
コントロールとは「制御すること。統制。管理。調整。」
広辞苑からは、マネージメントもコントロールも確かに、「管理」の言葉が含まれています。でも、全体を見てみると、どうも立ち位置が違っているように思えませんか。
広義では、確かに両方とも「管理」ですが、狭義では、マネージメントは「経営」、そして、コントロールは「調整」と理解することができます。
これらのことから、マネージメントは、経営的な立ち位置で企業や組織における活動や仕事を体系化することを言い、コントロールは、より現場的な立ち位置で、目標や基準とのズレの調整を意味することがわかます。
組織における活動とは、方針や目標を定め、計画を立案し、実施し、評価し、改善するPDCAを適切に循環させていくことを意味しているのです。
-----------------------------------
■計画
経営にしても、各組織やチームにしても、それぞれのレベルで計画が必要となる。
計画とは、組織の方針、組織や事業の目的、戦略、目標の設定と行動計画、スケジュールがある。 限られた経営資源である、「ひと」「もの」「かね」それに「たね」「とき」と言った資源をどこにどのように割り当てるかを決めなければならない。 組織や事業、仕事の目的が明確になればなるほど、人は動くようになります。目的がイメージできれば、人の意識が高まります。 そして、目標をより具体的に設定し、数字化するようにします。 その数字を達成するために、どのような具体的な行動をとるかを計画します。
計画は目標を設定し、行動計画(アクションプラン)まで作らないと計画とは呼べません。
何が起こるか予想しづらい時代で、想定外は許されません。 グローバル化、多様化が加速的に進んでいるこの時代は、タイムリーでスピーディーな計画が必要です。
-----------------------------------
■実行
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2013.04.13
2013.04.21
戦略人財コンサルタント 代表
人事の役割は、グローバルでは2005年あたりから大きなパラダイムシフトが始まりました。それは、社員の自己実現を達成させる仕組み、制度、支援を人事が行うことです。社員が安心して会社で最大のパフォーマンスを発揮し、それが経営目標の達成、さらには事業発展に貢献できる仕組みを人事が担当する時代になったのです。 人事機能を運用管理するだけの役割は、グローバルの優良企業にはもはや1社もありません。 このような人事の役割の変化と事業の発展は等しく関係しています。日本企業の真のグローバル化、世界で戦う人材のマネジメントを行う人事部門の再構築の支援をさせて戴いております。