営業マンの業績は売上によって計ることができるが、技術やサポートとなると数値としての評価は見えにくい。しかしアシストのように顧客サポートあってのソフトウェア販売会社では、技術者の努力なしに顧客満足度を上げることはできないため、技術貢献賞を設け、期ごとに各部門で該当する社員を表彰し技術者の士気を鼓舞している。
アシストに入って2年目、大里は初めて、少し大きな案件を受注することができた。
「もちろん自分ひとりではなく、先輩の支援があって獲得できた案件ですが、カスタマイズデモを作って、お客様先でデモをして、成約が決まったとき周りの皆さんから拍手をもらいとても嬉しかったのを覚えてます。そのまま支援も担当させていただいて、山あり谷あり、色々と勉強になった案件でしたが、先輩がうまくコントロールしてくれたおかげで、その後もお客様と良好な関係を作ることもできました。まだ学ぶことがたくさんありますが、自信につながった、思い出深い案件です」と大里は振り返る。
とはいえ入社4年目、まだまだ学ぶことは山積だ。
「担当する製品がアメリカのメーカーなので英語で問い合わせのメールを書く、送られてきた英文を読むといった作業もありますし、Web系の製品なのでWebFOCUS以外の知識が関わってくることが多分にあり、幅広い知識の習得が必要です。またアシストの取扱製品では数少ない開発を支援する製品でもあるため、WebFOCUS以外の技術と組み合せたり、お客様が他の技術に長けている場合など自分がそのレベルに達していないために苦労します。ですから今やるべきことは明確で、英語力と製品の知識をもっと蓄えていくこと。そしてどんな仕事でもいかにモチベーションをあげるかを工夫して、取り組むことが大事なと思っています」
最近になって、大里は実家をでて1人暮らしを始めた。
「自分を一新したい時、一人で旅行に行ったりフルマラソン、富士登山をしたり、何かしら新しいことに挑戦してきました。ずっと地元に執着してきた自分にとって、実家を出たことは大きな一歩だったと思います」。これまで親元で過ごしてきたところをすべて自分で行うというのは、生活すべてを自分でコントロールするということだ。仕事だけでなく、暮らし方、生き方そのものも、まわりの先輩や後輩からも学ぶことがたくさんある。
「好きな言葉に、「守・破・離」というのがあります。芸道の言葉ですが、「守」はひたすら「型」をまねる時期、「破」は「型」をわがものとした後に独自の工夫をする時期、「離」は「型」を離れて「型」を完成させる時期、といったようなことです。入社してから必死に「守」をやってきて、ようやく「破」の段階に入ってきたように思います。それでも、人の良いところを見て、これからもどんどん吸収していきたいですね。見ていると自分を省みることもできます。単純に人を尊敬しやすい性格なのかもしれません。また、とくに仕事の場合は人にやらされてる感が出て受身になるのはつまらないので、どんな業務も“自分がやる”ということを意識するようにしています。結局、自分のやりたいようにやりたいだけなのかもしれないですが、モチベーションを保つ上でそれも重要だと思います」
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