既存の「ありかた」や「ルール」をまるで見知らぬことのように認識することを社会調査では「異化」と呼びます。 「異化」の視点によってものごとを見ることで、常識を打ち破る新しい発想が生まれます。
「異化」
の視点、つまりまるでなにも知らないかのようにものごとを見て、
「なぜこうなってるんだろう?」
と疑問を持つ。そして、常識を打ち破る
「斬新な発想」
を得ることができる人たちなのでしょう。
社会調査を行なう意義は、既知の事実や考え方を「異化」の視点、つまり
「知らなかったこと」
として改めて把握することを通じ、私たちの認識や理解を豊かにすることにあります。
この考え方をマーケティングリサーチや、新しいビジネスアイディアの発想に
当てはめるなら、「異化」の視点で、消費者行動なり、自社のビジネスを見直してみることが、新しいインサイト(洞察)やビジネスのヒントを得るのに有効だと言えるのではないでしょうか?
*オイシックスの話は、日本経済新聞(2012/11/21)の高島氏のコラムを参考にしました。
参考文献
『見えないものを見る力 社会調査という認識』
(石川敦志、佐藤健二、山田一成著、八千代出版)
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。