そこでは調達・購買部門が単なる便利な「コスト削減請負人」のレベルではなく、その企業の強みやビジネスモデルを強化するための機能を果たしている、ということを述べました。
このような事例のような新製品を2週間早く販売開始することによる金銭的なメリットがどの程度なのか、私には想定できません。
しかし1社独占販売なのですから相当なメリットがあることは間違いないでしょう。ここで見られる事例は正に「経営に貢献する調達・購買機能」の一つの事例でしょう。
先般ある大手企業の購買部長であった方からメールをいただきました。
その方がメールの中でこうおっしゃっていました。
「小職の意見としてはバイヤーもビジネスマンです。自社の事業・他社の事業等やる気になれば、多くの情報が一番集まる最高のセクションにいます。従って従来からの(品質)(納期)(価格)の三要素だけに留まらず自社の技術他社の技術を組見合わせて、どの様なビジネスモデルが構築出来るか等興味を持ってサプライヤーと会っていくと面会も大変楽しくなります。又、いつも色んな質問をしているとサプライヤーもそれなりに事前に勉強して、情報を持ってくる様になります。」
実にすばらしい考え方です。我々が今後目指していかなければならない方向や、多くの方のちょっとしたヒントになるメールではないでしょうか。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。