知らないうちに、ありとあらゆるところに設置されている「防犯カメラ」。 防犯カメラの設置には賛否両論ありますね。 ただ、先日の「ガイアの夜明け」(2012/8/7放送)で 紹介された消費者調査の結果によれば、「防犯カメラで自分が写されていても気にならない」という回答が約8割となっており、意外と気にしない人が多いようです。
興味深いのは、社員たちは、ドリンクコーナーに貼ってあった写真がどんなものであったかほとんど意識していなかったこと。毎週、花や人の顔の写真が差し替えられていたのに、それに気づいていなかったのです。
これは、人の目がまさに‘無意識に’人の行動に影響を与えていたことを示すものでしょう。人の目があることが人を‘無意識に’正直者にしたのです。
あなたなら、ビジネス・マーケティングにおいて、この知見をどのように応用しますか?
そういえば、「オフィスグリコ」では、カエル(ヨミガエルくん)の代金箱にお金を入れる仕組み。人ならぬ「カエルの目」があなたを見ていることが、高い代金回収率を達成できている秘密なのかもしれません。
*参考文献
『隠れた脳-好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』
(シャンカール・ヴェンダンタム著、渡会圭子訳、インターシフト)
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。