「ゴールデンライン」ならぬ「シルバーライン」

2012.08.03

営業・マーケティング

「ゴールデンライン」ならぬ「シルバーライン」

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

以前よく唱えられていた、 ‘お客様のために(For the Customer)’ という考え方は、しばしば企業側の独りよがりな製品・サービスの押し付けになることがあります。

しかし、高齢者がメインターゲットのお店ではもはや、

「ゴールデンラインの法則」

は通用しない可能性が高いわけです。

一方、マルエツでは、最下段を

「シルバーライン」

と呼んでいます。そして、シルバーラインには、高齢者向けの商品を配置する工夫を行なっているというわけです。

「疑似体験」で得られるような気づきは、アンケートやインタビュー調査などを通じて、「言葉で聴き、言葉で答えてもらう方法」ではなかなか得られないもの。

「行動観察」と並んで、

「対象顧客の疑似体験」

もまた、消費者についての有益な

「洞察」=「インサイト」

を発見する手段としてもっと活用すべきでしょう。

*マルエツのケースは、日経MJ(2012/08/03)の記事から引用しました。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

フォロー フォローして松尾 順の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。