以前よく唱えられていた、 ‘お客様のために(For the Customer)’ という考え方は、しばしば企業側の独りよがりな製品・サービスの押し付けになることがあります。
しかし、高齢者がメインターゲットのお店ではもはや、
「ゴールデンラインの法則」
は通用しない可能性が高いわけです。
一方、マルエツでは、最下段を
「シルバーライン」
と呼んでいます。そして、シルバーラインには、高齢者向けの商品を配置する工夫を行なっているというわけです。
「疑似体験」で得られるような気づきは、アンケートやインタビュー調査などを通じて、「言葉で聴き、言葉で答えてもらう方法」ではなかなか得られないもの。
「行動観察」と並んで、
「対象顧客の疑似体験」
もまた、消費者についての有益な
「洞察」=「インサイト」
を発見する手段としてもっと活用すべきでしょう。
*マルエツのケースは、日経MJ(2012/08/03)の記事から引用しました。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。