人は歳とともに自身の抱く目的の質とレベルに応じた人間になる。現状の自分より常に大きな高い目的を持って、それを目指していれば永遠に成長は続く。そして目的から得られる“やりがい”というエネルギーが、人を永遠に若くする。
年頭に目標を考え、そこに意味を与え、目的を掲げる。常に溌剌と健やかに仕事・人生を送っていくために、それはとても大切な作業である。念のため、私がここで言う目標・目的とは、組織の中のサラリーマンとして負っている業務課題に関わるものではなく、一職業人・一人間として、どう働くか、どう生きるかという中長期の大きな視点に立ってのものだ。
自分のやりたいことがわからないから目的が見えないのではない。目的を掲げないからやりたいことも見えてこないし、掲げた目的もシャープになってこないのである。ストレスフルで不安定な生活・社会にあって、目的に身を投げ出すことこそ、最大の守りであり、最大の攻めである。
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2009.10.27
2008.09.26
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。