先日何かのテレビで見たのですが、九州(本社宮崎)にあるハンズマンというDIYはユニークな経営方針や経営スタイルを持っています。 当社は正に商品の調達力で差別化をしている企業です。
このように徹底的な顧客ニーズを実現する品揃えや調達力が当社の差別化のポイントであり、競争優位性につながっているのです。
彼らの経営スタイルでもう一つ特徴的なのは、店舗運営のやり方です。
「(前略)私たちの店舗では1店舗あたり100名の社員とパートさんが店舗を運営しています。(通常の店舗は30人程度とのこと)しかし、住まいと暮らしに関する情報を提供するためには、質の高い大勢の従業員が必要になるのです。」
私もたまにホームセンターやDIY、量販店に行きます。やはりアドバイスをしてくれるお店の方があまりにも少ないことに気がつくことが多くあります。このあたりもツボを心得た経営スタイルだと言えます。
また、彼らは接客を重視するためPOSを導入していないそうです。
「(前略)POSが教えてくれることは、あくまでも過去の売れ筋商品情報で、お客様が本当に必要としているものは教えてくれないからです。また、POSを導入した場合、レジではバーコードを読取るだけで値段札を付ける必要がなくなり、発注は機械で自動発注するとなれば、従業員が商品に接する機会も減ってしまいます。商品のことは機械ではなく人に任せたい、POSを導入しないのは接客に重点をおいているからなのです。」
まさに顧客と商品力、その商品を調達する商品調達力で差別化をしている面白い -すごい購買- 企業の一例と言えるでしょう。
(文中の記載は全て株式会社ハンズマンのホームページ
http://www.handsman.co.jp/より抜粋しております。)
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。