よくお客さんに「どのようなやり方でコスト削減するのですか?」と聞かれることがあります。 経験的には色々なやり方があるのですが、まあつきつめて言うと以下の3つのポイント+1になると思います。
通常、コスト削減の活動は上記の3つのポイントに留意しながら、3つのポイントをミックスさせてそれぞれの購入品にあった方法でコスト削減をしていきます。
しかし一番効果的な方法(+1)は「買わない」ということです。
「買わない」ということが難しければ「最適な量を買う」に置き換えてもよいでしょう。企業は知らず知らずのうちに余計なモノを買ってしまいます。
ある雑誌記事によると某自動車メーカーは各自の机の引き出しの中にある文房具を全てある一か所に集めたそうです。文房具が必要な場合はそこから随時借りていく。それによって一年位文房具を購入しなくても問題がなかったそうです。このような経費はもちろん、出張旅費などもテレビ会議で対応できないか、今までは複数人出張していたところを1人に集約できないか、ということから回数を減らす取り組みは
どこの企業でも一般的になっています。
もっと言えば90年代後半のサプライチェーンマネジメントの考え方は
主に工程間に溜まる非計画的な在庫を如何に低減していくか、ということに主眼が置かれていましたが、これも「最適な量を買う」という取り組みそのものです。
これらの4つのポイントをうまく活用することでどんな企業でも簡単な
コスト削減が実現できるのです。
ということでおさらいでした。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。