ソーシャルメディアに詳しい方なら有名な、「まんべくん」ツイッター。 騒動となりツイッターアカウント閉鎖になった話題が、16日のネットニュース上を賑わせました。
「ソーシャルメディア」は、自らの手でPR活動を推進できる効果的な媒体であり、「ソーシャルメディア」を有効活用するには、PR活動において「“とんがり”を持ったネタを継続発信できる」ことが最も大切なことの1つです。
「まんべくん」のつぶやきには“とんがり”がありました。継続的な発言もされており、親しんでいた方も数多くいらっしゃいます。長万部町にとって、(「認知される」という)この上ないメリットを享受していたわけです。
一方、“とんがり”ネタは好悪の対象になりやすいですよね。好きな人もいれば、嫌いの人もいるわけです。そして、PR活動として有効、と判断するなら、(好き)>(嫌い)になっていることが一つの目安なわけで。
「まんべくん」のつぶやきは、いわゆる「軟式ツイート」(=親しみやすい柔らかめのつぶやき)で、かつ「毒舌」で通っていましたので、当然「嫌い」な人もいることを運用者側は想定しなければいけません。
つまり、メリットだけではなく「デメリットもある」んです。
今回問題視された「まんべくん」の発言と、長万部町の「まんべくんアカウント停止」(=一発レッドカード)という処置を見る限り、「デメリットもある」ということに余り思考を張り巡らせていたとは思えません(知ってはいた、だけど理解していなかった、位の温度感ですかね)。
また、普段から、「まんべくん」のツイートや、ツイートへの反応を余り見ていなかったんではないでしょうかね。。。今回の発言のみならず、きわどい発言をかなりしていましたから。
ソーシャルメディアの運用者側は「うわー多くの人に注目されている!良いね!」で済ますのではなく、なぜ注目されているのか、注目されたことでできるリスクは何か、そのリスクとPR活動の有効性とどちらが上か…など、常に考えてほしいと思います。
また、「デメリット」を気にする余り、すべて統制する、つまり、「ソーシャルメディアを使わない」とする姿勢も、個人的には好ましくないと思っています。
もちろん、メリット部分を捨てる、という覚悟があって「使わない」と決断することは、方針として「あり」だとは思うのですが、現実には「メリット部分を捨てる」覚悟まで持って決断している企業・団体はそんなに多くない、という肌感覚があります。
単に「何が起こるかわからないから」という抽象的・感覚的な理由のみで決めているケースがほとんどだと。
もし、「何が起こるかわからないから」という感覚のみで使っていない企業・団体であれば、恐らくは
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