ソーシャルメディアに詳しい方なら有名な、「まんべくん」ツイッター。 騒動となりツイッターアカウント閉鎖になった話題が、8月16日のネットニュース上を賑わせました。
「まんべくんツイッター閉鎖に学べ!」
http://www.insightnow.jp/article/6732
の続編です。
今回はソーシャルメディアを「運用する側(企業や団体)」「使用する当人」「閲覧者」すべて、持っておいてほしい姿勢や心構えであるものの、まだソーシャルメディアを取り巻く環境の中で醸成されていない事柄について述べてみたいと思います。
ソーシャルメディアに何らかの恩恵を受けている者すべて、「ありがたや」の気持ちを持つべし。
「まんべくん」ツイッターを使用されていた方は、長万部町に大変愛着を持ち、「まんべくん」を心から愛しており、長万部町をもっともっと良い街に・有名にするために、自らの考えるアイディアを、「まんべくん」ツイッター活用(広報活動)にて具現化されていたんだと思います。
しかし、どれだけ長万部町やまんべくんの「ファン」であっても、当人の発する言葉がすべて、長万部町やまんべくんの広報活動にプラスの影響を及ぼす、とは限りません。
芸能人やスポーツ選手が、その人本人にとってとっても辛い事件を起こした時、ファンの中でも「こんなときだからこそ応援しよう」という発言と、「こんなときだからそっとしておこう」という発言に分かれますよね。
…「ファンだから」といって、ファンの言動が、ファンの対象である人・物・事柄を支援するとは限りませんし、逆に、ファンがよかれと思ってやったことが、ファンの対象である人・物・事柄を不幸にすることもあることは、この例でお分かりではないでしょうか。
「まんべくん」ツイッターでの発言を、かなり昔のものまで遡ってみました。
「まんべくん」を使って長万部町のPRをしたい!という気持ちは十分に伝わってきました。
一方で、“「まんべくん」のツイッターを使わせていただいているんだ、ありがたいことだな”という気持ちは、残念ながら伝わってきませんでした。
「自分は長万部町をなんとかしたいと思っているんだ」という主観が、「その気持ちと言動は、客観的に見ても評価されるべきことなんだ」という主観に重なると、「「まんべくん」を使わせていただいているって、なんてありがたいことなんだ」という気持ちが薄れ、いつのまにか「まんべくん」=「自分の意志」という等式が自らの中に成り立ってしまい、表現の暴走が始まってしまいます。
ファンであるからこそ、この暴走にブレーキをかけるよう、常に意識しなければいけないことなんですけど…
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