「確かに、うまい」 サントリービール、 「ザ・プレミアム・モルツ」 のキャッチコピーですね。
上記のことに成功している「名コピー」として、
同書では次のようなコピーが例示されています。
「サラリーマンという仕事はありません」
(西武セゾングループ、糸井重里氏作)
「カゼは、社会の迷惑です」
(武田薬品、仲畑貴志氏作)
どちらも、確かに、
「あ、そういえばそうですね」
と思いますよね。
冒頭に紹介した、プレミアムモルツの
「確かに、うまい」
もまた、「名コピー」と呼ぶ理由が
納得いただけたでしょうか。
なお、谷山氏の提唱する「3分法」ですが、
留意しておくべき点があります。
それは、
「そりゃそうだ」
「そういえばそうだね」
「そんなのわかんない」
の3つの感覚は、常に移り変わっていくものだということです。
“世の中の新しい概念は、つねに最初は、
「そんなのわかんない」のところに現れて、
それがあるときに「それはそうだね」に移り、
やがて「そりゃそうだ」になっていく。
時代の感覚はつねにそういう方向に移り変わって
いくんじゃないかと、ぼくは考えています。”
(前掲書)
したがって、
「確かに、うまい」
というコピーが使えるのもあとわずかです。
仮に1年後にも相変わらず、
「確かに、うまい」
と言われたとしたら、
「はいはい、そりゃそうですね。
十分わかってますから、もうその言葉は結構です」
と答えるんじゃないでしょうか?
『広告コピーってこう書くんだ!読本』
(谷山雅計著、宣伝会議)
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2008.08.12
2009.03.05
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。