「そうか、もう20年も経つのか・・・。」 ある調査のリリースを見て、つい遠い目をしてしまうのは、筆者自身が世代だからだ。「バブル世代の実態を調査」したという。
確かに当時を振り返れば、残業・休日出勤の時間外が、今なら時効だろうから話せるが、月に150時間越えはアタリマエだった。しかし・・・
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今では、「夕食はだいたい家族で食べている(51.2%)」「毎週、家族で外出している(26.2%)」「進んで掃除や洗濯などをする(25%)」といった“家族サービス”の回答が目立つ結果となり、今では円満な家庭を気付くために愛情を注いでいることがわかりました。
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何という幸せ家族。恐るべき満点パパ。「君子豹変す」とはこのことか。しかし、環境分析的に考えれば、無理もない。
Political(政治・規制の変化):ムチャクチャな勤務は法的に許されない。
Economical(経済環境の変化):ムチャクチャ働きたくとも、そんなに仕事はない。
Social(社会的変化):女性の社会進出も進み、そのための環境も整えられ、また、家計を助ける意味もあり女性就業率は上がる。時間があるなら夫も家事をしないわけにいかない。
Technological(技術的な変化):家電の進化はどんなに家事音痴な男でも扱える製品ばかりになった。・
・・もはや逃げ場はないのである。
そんな「豹変」という割にはすっかり牙が抜けた豹になったイケイケも、20年前を振り返り、当時のイケイケぶりを誇る悪いクセは抜けないようだ。
-------------------<詳細版より引用>--------------------
「エコイケ」が20代だった頃は、「自分の専門外のことでも、関連があるならばどんどん実行していた(17.8%)」「仕事が好き(22.5%)」「仕事や金銭面での成功を重視し、当時の仕事で成功を考えていた(18.6%)」「新たなことに挑戦していた(34.1%)」「職場の仲間(上司、同僚、部下など)と、よく飲みに行っていた(40.3%)」といった回答が、現在の20代男性よりもはるかに上回り、社交性も高く、上昇志向で前向きな姿勢が強かった傾向が伺えます。
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一方、イマドキの若者は「積極性」ではなく「保守傾向」が強いと調査結果を示している。
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2015.07.17
2009.10.31
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。