「前向きに考えようよ。ポジティブシンキングにならないといけない」という社長がいる。しかしこの言葉の裏には、その人の“弱み”が隠されているのではないだろうか。今回の時事日想は、とある出版社を取り上げ、この問題について考えてみる。 [吉田典史,Business Media 誠]
彼らは、実は暗い過去の持ち主である。性格は「後ろ向き」であったり、「ネガティブシンキング」であるケースが多い。それを見抜かれるのが嫌であるがゆえに、盛んにその言葉を使うのではないだろうか。そして「前向きであれ!」ともっともらしいことを言いながら、自分にとって不利な状況を変えようとするのではないかと私は思う。
森さんは、前述したくだりの最後でこう結んでいる。「苛められても気にしない人は、人を苛めない。悪口を言わない人間は、悪口を言われても腹が立たないのである」(87ページより抜粋)
あなたに問いたい。会社の上司や経営者、取引先などから「前向きに考えようよ。ポジティブシンキングにならないといけない」と言われたら、どのように思うか。おそらく、多くの人は前向きな考えであるのだろうから、ことさら腹が立つこともないだろう。そのようにクールに相手を観察できるならば、すばらしいことだと私は思う。
※関連リンク
『非正社員から正社員になる!』(光文社)
『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)
『あの日、「負け組社員」になった…他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)
『いますぐ「さすが」と言いなさい!』(ビジネス社)
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