前回は、時間の使い方の習慣を変えるということでしたが、今回は、スケジュールの中でも「何をやらないか、やらなくていいことか」を決めること、そして、スケジュールの主導権は自分が握ることについてお話します。
マングローブの例で言えば、週の初めの月曜日に1時間半ほどかけてやっていた、全コンサルティング案件の進捗会議を取りやめて、週末のメルマガ形式の週報に情報を掲載して配信する形に切り替えました。
特に周期的に繰り返しているようなスケジュールは、本来の目的を疑ってみる必要があると思います。
■□■ スケジュールの主導権を自分に持ってくる ■□■
相手に合わせることが「誠実さ」と勘違いして、依頼があると基本的に断らないで会うという姿勢の人がいます。それも時間はなるべく相手に合わせるようにするという。
このことは素晴らしいことですし、職種によってはそういう姿勢が必要な場合もあるかもしれません。
しかし、若手社員のうちから、来るもの拒まずで全てに対応してスケジュールを受け入れていたら、あっという間にいっぱいになり、肝心の自分にとって重要なスケジュールを入れることができなくなります。
自分にとって本当に入れるべきアポイントなのかどうか?
よく考えて、完全に時間の無駄と思われるものについては、スケジュール表から排除するようにコントロールしていかなくてはなりません。
スケジュールを入れる時に、よく「空いているのでいつでもいい」とか、「来週は何かとたて込んでいるので、再来週以降であればいつでもいい」と、スケジュールの決定を相手側に預けてしまう人がいます。
この「いつでもいい」ということが、けっこう時間のロスになっていることが多いのです。
〇「いつでもいい」という譲り合いで、すんなりとスケジュールが決まらない
(これをメールのやりとりでやっていると余計に無駄)
〇相手に合わせていると、自分のスケジュール表が人任せになってしまう。
特に後のほうの、「自分のスケジュールが人任せ」という、主導権を相手に渡してしまう形は避けたほうが懸命です。
相手が「いつでもいい」と言ってくださった場合には、「自分のスケジュールの空いている一番手前の時間に指定する」ことを原則にすべきです。
もし仮に、月曜の朝一番にセットすることが可能なのに、月曜の朝は休み明けで忙しいから、などと考えてしまって、週中の水曜日などにセットしたとします。
こうして間を置いてしまった時に限って、その数日の間に相手の都合が悪くなって、先延ばしになったり、営業のアポイントなどの場合に、その数日の間にライバル企業の攻勢で機会を奪われてしまったり、だいたいアンラッキーなことが起こりがちなものなんです。
スケジュールは、「なるべく主導権を自分に持ってきて」、「空いている直近に入れる」が基本です。
株式会社マングローブ
今野 誠一
毎日ブログ更新中
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。