前回まで自分自身の成長を楽しみながら取り組むことが大切だ、ということを話してきました。今回は、そうした大事なことをさらに明確にするために、将来に向けた時間の使い方、日々の時間の使い方を見直す、「時間マトリクス」と、「スケジューリング」についてお話します。
多くのビジネスマンは、たいがい手帳やパソコンのスケジュールによって動くことが体に染み付いていますから、いくら心がけていても、そのスケジュールに載っていないことは、ほとんど実行されないと思った方がいいのです。
やり方には個性があっていいのですが、スケジュールは一週間単位で見直し、その際に、まずは放っておくと入れにくい「緊急ではないが重要なこと」を先に入れることにしましょう。
私の場合は、毎週日曜の夜には月曜からの一週間のスケジュールの再確認をします。
優先的に入れるようにしているのは
・平日2回(忙しくて無くなったり1回になることが多いんですが)と休日1回の早朝トレーニング
・本を読む時間(これも早朝)
・ 原稿書いたり、商品を作る時間
・ 半日色々と思索する時間(土曜日が多いです)
等々・・・
ただ気をつけなくてはいけないのは、「ヨッシャ~第二領域中心で生きるぞ」とばかりに、緊急でないけど重要なものでスケジュールを埋め尽くしてしまうと、目の前の仕事(第一領域)に支障が出るということです。
何しろ、今までそういうスケジュールを入れてこなかったわけですから、ちょっとずつでも入れ始めることに意味があるくらいに考えて始めてみることです。
要はバランスが大切ということです。
■□■ 前の晩に次の日の予定を確認する ■□■
あるトレーナーから教えてもらいました。
「当日の朝、会社の席についてから、その日のスケジュールを確認するようでは遅いんだよ」って。
できる人というものは、前の晩のうちにスケジュールを確認して、一日の流れをイメージしておくものだと。
それこそ、席について、会議があればそこではどんな議題を話し合い、自分はどんな意見を持って臨むのか。
その後、顧客訪問なのであれば何時ごろどんな資料を持って何時頃に出かけるのか。
訪問先では、どんな感じでやりとりをし、どういう落としどころでその場を辞することになるのか。
翌日の一日をことごとくイメージし、必要な資料などの準備に怠りがないかなども、再確認する。
スケジュールに不備が見つかれば(移動時間が少なすぎたとか)ただちに関係者と調整する。
スケジュールをイメージした後には、明日取り組まなくてはならないであろう自分の課題について、ざっと頭の中で考えてみる。
前の晩にこれだけのイメージを完全に持っていれば、翌朝の出だしは最初からエンジン全開の仕事ぶりとなるということです。
行き当たりバッタリで、がむしゃらに仕事をすることが一番よくありません。
「きちんとスケジューリングして、確実に実行していく」
これが、将来の成功イメージに近づくための、一番の方法です。
株式会社マングローブ
今野 誠一
毎日ブログ更新中
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。