バイヤーの核となる交渉業務。しかし計画の立てられない「葬儀」では殆ど交渉ができません。「葬儀」を通じて、「購買計画の重要性」を改めて痛感しました。
計画的な購買ができるのであれば
「相見積り」「価格交渉」「新規サプライヤの探索」が可能になります。
計画的な購買ができれば、相場が分からない支出に対しても、ある程度の適正価格での契約をすることができます。
葬儀は大体の場合突然やってくるわけですから購買計画が立てられません。
ですから、購買先が限定され、ベンチマークもできず、結果的に不透明な支出、高い感覚につながってしまうのです。
これは、葬儀だけに限りません。
多くの企業で集中購買やボリューム集約による価格メリットを出す上で、購買計画が見えていないことが制約になることは、少なくありません。
特に間接材購買の場合、コスト削減等の活動を進める前提としてどれ位の支出が見込まれるのかを「見える化」すること(つまり購買計画の作成)がまず第一歩となります。
葬儀に関してもある程度購買計画を立てることは可能です。
最近は「生前予約」と言って本人もしくは代理の近親者が生前に複数の業者さんから見積りをもらっておき、その中でどのような葬儀を行い、どの位の費用がかかるのか、元気なうちに計画しておく、ことが徐々に一般的になってきているようです。
米国では「生前予約」は一般的なようで外資系企業も「生前予約」を中心に参入してきているようです。
このように「購買計画の重要性」は非常に高く、また葬儀の「生前予約」ではないですが、ある程度の確度で支出を計画的に捉えることはそれほど難しいことではないのです。
ただ葬儀の「生前予約」にしても企業の「購買計画」にしても自分だけが知っているだけでは、ダメですよね。
生活の中でも計画的な購買が重要なことを感じるトピックでした。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。