好調なLinkedIn(リンクトイン)と比べて日本のビジネス系SNSはいまひとつ。この違いはどこにあるのか。
FacebookにしてもLinkedInにしても、元々大学などの教育現場でスタートした基盤もあり、本名で参加していたし、現在でもその流れは続いている。
しかし、日本では本名での参加には抵抗がありそうで、自分の情報を積極的に発信するとはなかなかいかないようだ。
また日本人の国民性を表す、次のようなデータもある。
日本リージャスが発表した、世界15,000社を対象とした「ソーシャルネットワーキングのビジネス利用実態調査」の結果によると、ワールドワイドでは、「企業の情報を得るためにソーシャルネットワーキングサイトを積極的に利用している」と54%の人が答えているのに対し、日本では43%しかいないという。さらにソーシャルネットワークに予算を配分している企業は日本ではわずかに19%だ。
ツールとしてのSNS、あるいはインターネットに対して、過度に期待することを戒める意見もある。
『ウェブを炎上させるイタい人たち』(宝島社新書)の中で中川淳一郎氏は、「『イケてる人をますますイケてる人にし、イケてない人との格差を広げる』のがインターネット」と語る。
どうやら我々のビジネスフィールドでは、SNSというツールを活用するにしても、人的なネットワークを頼りあくまでフェイストゥフェイスのコミュニケーションで勝負するにしても、まずは自分をイケてる人材にすることが先のようだ。
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