7月の上旬に政府の物品調達において「競り下げ(逆オークション)」という新方式を採用し、調達コストを抑制する、という閣議決定があり、日経新聞でも取り上げられていました。また7/22日の日経新聞の経済教室欄でも「競り下げ」方式に関する寄稿がありました。このように政府調達に「競り下げ」をというのがマイブームになっています。
ちょっと前にやはりメルマガで「一般競争入札」と「指名競争入札」のメリット・デメリットについて触れましたが、私が考える政府調達改革の一番のポイントは案件毎に最も適切な契約方式が選べることと、契約方式の十分な選択肢が用意されていること、です。
ルールを守ることは重要ですが、場面場面に適したルールを開拓することが今まではできていなかったのです。
そういう意味では今回の競り下げの採用は一歩前進ですし、「指名競争入札」もその選択肢の一つなのです。
先進的な民間企業では様々な方式を活用しながら取引先・価格決定を最適化しています。
競り下げがいいか悪いか、ではなく、どういう案件のどのプロセスでどういう手法を活用すれば競争環境が作れるか、適正価格の見極めができるのか、という視点で議論が進むことを期待しています。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。