WEBカラー選択に失敗するととんでもないことになる例。 今回は「エコサイト」と「黒いトイレットペーパー」を比較して考察してみます。
黒がコーポレートカラーである、九州ー東京間就航のスターフライヤーの機内でも、ポルトガルのRenova社の黒いトイレットペーパーが使用されています。
黒といえば日本人の意識の中には「喪」のイメージがあるが同時に高級感も感じられるので、普通のトイレットペーパーよりも割高ではあるが見た目で納得させられるものがある。今までトイレットペーパーに高級感を求められることはなかったが、その珍しさが多くの人たちに受け入れられた。
こんなものがあっても良いではないか、と。
だったら「当たり前」的商品の色を変えるだけで驚くほど売上が上がるのか?
夢のような話ですが、何でもそれが通用するわけではないのです。
先ほどのエコサイトの例のように。
何度もクドイのですが、WEBは「一瞬のわかりやすさ」が命なのです。
2008年にShop.orgが発表したデーター(米国ECサイト125件が対象)によると、入口ページの直帰率は28%だったそうです。これを多いか少ないかどのように捉えるかは人それぞれかもしれませんが、せっかくの訪問者の約3分の一を取り逃していることになります。
もちろんその後、取引まで到達する訪問者の率は、色んな段階を経てどんどん低くなっていくのですが、まず最初のツカミであるWEBの第一印象でつまづいてしまったら非常に勿体無いこと。
人間でいうと、人間性は抜群に素晴らしいのに、統一性のない格好(例えばヘアスタイルはちょんまげで、服装はパジャマという可笑しなもの)をしているだけで、誰も人が寄ってこない、という場合に似ていると思います。
(もちろんそんな人は見かけませんが)
自社のWEBサイトを多くの人に見て欲しい、商品を買って欲しいと望むなら、人間と同じように第一印象は大事なのです。
本当の勝負は第二印象からですが、第一印象を良いものにして「入り口」を突破、つまりユーザーの心の琴線に何かしら触れなければ第二印象を見せ付けてやることはできません。
ユーザーは常に自分の要求に叶ったサイトを探し求めるものですが、ヒットしたWEBサイトをゆっくり吟味することは殆どありません。ほんの一瞬の印象でじっくり読むか否かを決めにかかるものです。直帰率の高いWEBには本当は素晴らしく中身の濃いものもありますが、ユーザーはとにかく時間をかけないのです。
御社のWEBサイトの直帰率が高い場合、理由は色々考えられますが意外な盲点でWEBカラーが原因かもしれません。
アイデンティティや商品とWEBカラーに統一性があるかをチェックすることは有意義なのではないかと思います。
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