まだまだ不況といわれつつ景気好転の兆しが周囲で感じられる今日この頃ではありますが、残念ながら閑古鳥が鳴く店舗も沢山みかけます。実はその「閑古鳥」は「照明の色」と深い関係があるのです。
ラウンジやクラブなどでも同じです。
ゆったりした気分で別嬪さんを相手に会話を楽しむことができる。
白い光だとどんなに素晴らしい店舗空間でも白けた雰囲気になるでしょう。
雰囲気だけではなく「女性」も蛍光灯の白い光の下で見るよりも、暖色系の光の下で見たほうが美しい!ということは、男性よりもむしろ女性のほうが十分理解していることでしょう!
以前に書店で興味本位で読んでみた若い女性向けの恋愛系ノウハウ本には、
「自分から告白するときは、薄暗くて暖色系の照明のお店を選びましょう」
と書いてあったのはそういうことが理由になっているのです。
やはり自分が綺麗に見えたほうが勝算がありますし。。
特に注目していただきたいなポイントは、店舗内ではオレンジ系照明は客をリラックスさせた状態で、ゆっくり回遊させる力があることです。
回遊時間が長くなる=客の滞在時間が長くなるということ。
滞在時間が長ければ購買行動に繋がるので売上に貢献する、ということになります。
こういったことから、閑古鳥は月光、つまり白い光の下で成長し、オレンジ系の光の下では健やかでいることはできないということが言えます。
街中のおしゃれな店舗はとても上手く照明を使っていますが、さびれた商店街などを見ると照明ひとつとってもまだまだ改善点が見受けられます。
地域活性にはいま一度「照明計画」について再考していただきたいところです。
今回は照明の色だけの内容になりましたが、もちろん照明の色だけが重要ポイントではありません。
照明を使ってスポット的に商品を魅力的に見せることや、様々な照明を使って空間にメリハリをもたせることも購買意欲をアップさせる効果的方法です。
また調光機能を使えば臨機応変に明るさの強さを変えることもできます。
例えばデパートなどの広い店舗では、売り場や商品によって照明の種類や強さを変えています。
照明によって商品をより魅力的にみせることができるし、質感さえ違って見えるようになる。
例えば車体の色は約6000Kの温度光源、1万lxの下ではメタリックな質感がでるといいます。
商品の見栄えが変わってくるわけです。
調光機能を使うことは同時に電気代の節約、ランプの寿命を延ばすことに繋がるので一石二鳥、三鳥です。
どんなに優れたマーケティング手法をとっても、商品や店舗が魅力的にみえなければ人は近寄ってきません。
照明とは、店舗の印象を左右し販促効果を高めてくれる頼もしいもの。
もし、
「うちの店のどこが悪くて客入りが少ないんだろうか?」
と悩むことがあるならば、照明という角度から考えてみられてもよいのではないでしょうか。
意外な盲点になっているかもしれません。
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