世界のどこかで毎日、開催されているお祭り。お祭りを目当てに旅行先を決める人も多いだろう。今回は数多く行われている世界のお祭りの中から筆者が気になったものを紹介する。 [木村奈津子,Business Media 誠]
泥フェスから携帯電話投げ大会まで
お祭りカレンダーを見てみると、あまり日本では知られていないお祭りがほとんど。興味をそそられるお祭りはたくさんあるが、その中でもちょっと筆者が気になったお祭りを紹介しよう。
レモン祭り(フランス、2 月)
レモン祭りは、南フランスのニース近郊の陽光あふれるコート・ダジュールの名産であるレモンをテーマにした陽気なイベント。この期間はシトラスのサッパリした香りが町中に広がっていて、寒い冬でも町中が活気付くそうだ。レモンのほかオレンジなどの柑橘類で作られた山車のパレードは見もの。
船やクルマ、ギター、人形などさまざまな形をした山車の間で、各国の民族衣装を着た人々が行進する。2009年は浴衣を着た日本人のパレードも登場したようだ。同時期に、欧州3大カーニバルの1つと言われるニースのカーニバルも開催されるので、南フランスお祭りの旅をしてみてもいいかもしれない。
保寧マッドフェスティバル(韓国、7月)
ソウルから直行バスで2時間半の場所に位置する保寧(ポリョン)は、美しい山と海に恵まれた観光都市。名物は海辺に広がる干潟で取れる良質の泥で、ミネラルやゲルマニウムなど、美容効果の高い成分を豊富に含むそうだ。化粧品にも使用される良質な泥土をPRするため、清浄干潟近くの大川海水浴場で開催されるのがマッドフェスティバル。期間中は泥マッサージや泥プール、泥相撲大会など、観光客も参加・体験できるイベントが開催され、海岸線は多くの人々でにぎわう。
ソウルからなら気軽に行けるので、ショッピングやサウナ、グルメといった通常のソウル旅行に加えて、マッドフェスティバルに参加することで旅を盛り上げても面白いのではないだろうか。2010年は7月17日~25日に開催されるようで、公式Webサイトにも詳細が公開されている。公式Webサイトの言語は日本語や英語、中国語から選べるなど、外国人観光客にもやさしいお祭りのようである。
携帯電話投げ世界大会(フィンランド、8月)
名前からして、強烈なインパクトのイベント。フィンランド人はとても独創的でユニークな国民性を持っているのだと思う。
携帯電話投げ大会は、毎年フィンランド南東部にあるサヴォンリンナで開催され、2000年から毎年行われている。この大会は4つのカテゴリーがあり、飛距離だけではなく、投げる際のフォームの美しさやパフォーマンスの精度を競うものまであるとか。投げる携帯電話は使えなくなった中古の携帯電話を使用しており、競技者たちは好きなメーカーの携帯電話を投げるそうだ。
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