ドミノピザのiPhoneのGPS機能を活用した新しいオーダースタイルによる売り上げ拡大は、多くのWebマーケティング担当者の興味を引いた。スマートフォンのシェアが急上昇していく状況の中、Webマーケティング担当として、今後のモバイルマーケティングにどう対応していけばいいだろうか。
これらの状況を考えると、もはやスマートフォンマーケティングは単なる広告媒体ではなく、ソリューション端末としての機能を持っているといえるだろう。
これまでの媒体広告(身体から30センチ以内のデバイスとして)としてのモバイル端末が、mixiやTwitterによって、ソーシャルデバイスとなり、そして、スマートフォンによって、アプリ媒体、企業のソリューションコンテンツとしての端末になるといえる。単なる端末論議ではなく、企業としてユーザーに何をもたらしてくれるのかが大きく問われることを意味する。
しかしながら、現実に対応するマーケッターとしては飛びつく材料ばかりでもなさそうだ。
日本でのスマートフォンユーザーが増え、今後も拡大すると予測されていても、2009年度の国内における携帯電話端末の総出荷台数は3444万台で、スマートフォンは1割にも満たない。
前述したソーシャルメディアにしても、Twitterを除けばほとんどのメディアでの利用者数は前年を下回っているという調査結果もある(アイ・エム・プレス社の調査によるとSNSの利用率は31%)。
そのTwitterにしてもドゥ・ハウスの調査結果によると、利用経験率が9%、現在の利用率は7%だという。
弊社の調査結果(745名の営業・販売関係に携わるビジネスパーソンを対象としたアンケート調査)を見ても、半数近いビジネスパーソンは、スマートフォンユーザーへの対応について「興味がなく、取り組む予定もない」と答えている。
企業のWebマーケティングは、Eコマースを中心に、PCからモバイルへの移行が進んできた。そして今後は確実にスマートフォン化していく。まだまだ機能的にも可能性が広がる中、各企業はどのように捉え、どのように取り組んでいくのか。今後のWebマーケティングのひとつのキーであることは間違いない。
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