「ダメ。ゼッタイ。」のキャッチコピーでお馴染みの薬物撲滅キャンペーンも・・・大阪のセンスでやるとこうなるわけだ。今月初旬から展開されている大阪府の薬物乱防止を訴えるポスターがすごいことになっていると評判である。
しかし、この台本には、いわゆるギャグは、満載されていない。ストーリーの筋だけが記載されているシンプルなものらしい。
その台本や稽古の様子を原文ママで転載させていただくと・・・
今から言う表現が、正しいか正しくないかは分かりませんが《うどん》に例えると、最初のできたてホヤホヤの台本は《素うどん》(※作家の先生方、失礼しました…)。
それが三回目の立ち稽古を迎えるまでの間に(真剣に笑いを生み出そうとする)師匠方、ベテランさん、兄さん姉さん、時には若手によって、いろんなトッピングが加わり《特製デラックスうどん》に変わるんです!
もちろん大体のあらすじは変えません。劇中の会話を,その時、出演されてる役者さんにあわせたギャグで膨らまして行くのです。大層に書きましたが、大層な事ですよ!
でもね〜。
さすが皆さん、慣れてはるというか、手際が良く《ツーカー》なやりとり?で、着々と本番用の芝居に仕上げていかれるんですよ!
ほんの20〜30分くらいですかね〜?
で《三回目の稽古》が、何事もなく終了すると「では明日から一週間、宜しくお願いしまーす!」解散…。って感じになります。
「よしもと新喜劇」は、至極シンプルな台本に、各々の芸人達の「いうてもうた。」「やってもうた。」が、積み重なって一週間の舞台になっているわけである。
誰を日本の首相にしたいかなんてアンケートをやると、大抵ランキングの上位には、よしもとの芸人達が顔を連ねる。それは、有名だから・・・面白いから・・・の以前に、「逞しい」コミュニケーション能力を感じているからだと思う。
「いうてもうた」から、なんとかかんとかする。
「やってもうた」からには、ええほうにもっていく。
現場から生まれてくる「逞しい」コミュニケーション能力こそ、時代を動かす力である気がする。
だから・・・『暇をもてあました神々の薬物撲滅キャンペーン』をやってかましている大阪から生まれた橋下徹知事を代表に発足した地域政党「大阪維新の会」の設立には、少し期待をしてもいいのではないかと思うわけである。
そして、地域から国家に対して「ダメ。ゼッタイ。」と言い続けて欲しいわけである。
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。