今日は、企業サイトで意識するべき「正しい情報提供」の手法について。企業情報ページの連絡先情報やIRページなど、正しい情報を伝えるべきページは、 httpsでアクセスできるようにしておきましょう。
野良アクセスポイントでなくても、パソコンに入り込んだウイルスがブラウザの通信を途中で書き換えたり、イベントスペースが提供しているネットワークが悪意をもったハッカーにやられていたりなど、悪意をもって偽の情報に誘導される状況はさまざまです。でも、サーバー側がhttpsでページを提供していれば、少なくともSSL証明書を確認して正しいサイトにつながっているかどうかをチェックできます。
もちろん、そんなことを言い出したら、ネットで出す情報はすべてhttpsにしなければいけなくなりますし、サイト側がhttpsでページを提供しているからといって、フィッシングを防げるわけではありません。というのも、何らかの悪意でサイト訪問者がまったく別のコンテンツに誘導されていたら、訪問者が自分でhttpsでアクセスし直してSSL証明書を確認しない限り、正当な内容ではないことを知り得ないからです。おそらく多くの消費者はそんなことはしてくれないでしょう。
でも、企業活動にとって重要性を増しつつあるWebサイトだからこそ、重要な情報はhttpsで提供することを当然にしていくべきなのではないでしょうか。「クレジットカード番号を入力するフォームでは、ブラウザの鍵マークを確認する」文化は、10年以上かけてネット利用者に浸透していきました。次は、「重要な情報はブラウザの鍵マークをクリックして本物かどうか確認する」になるのかもしれません。
まずは、間違った情報が伝わるとまずいページに関しては、httpsで提供できるようにしてみませんか? そうすれば、セキュリティの意識をもった人は証明書を確認してあなたのサーバーから送られた情報であることを確認できるようになります。
それができたら、次は、サイト内からそのページへのリンクをすべてhttpsにして、そのページにhttpでアクセスされたらhttpsに強制的にリダイレクトするようにするといいでしょう。。
あなたの企業サイトの問い合わせ先ページは、httpsでアクセスできますか?
※この記事は、Web担当者Forum(Web担)に掲載した編集部コラムを転載しています。
元記事:御社の企業情報ページはhttpsでアクセスできますか?
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2008.09.26
2010.04.20
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。