自分と同姓同名の人は、全国に居るのか?活躍しているのか?そう思ってネット検索をした経験をお持ちの方は多いと思う。しかし、大概の場合、その検索結果に、大きな発見はない。どうしてだろうか・・・。
「同姓同名の多いベスト5」
1 田中 実 2620
2 鈴木 茂 2470
3 鈴木 実 2301
4 佐藤 清 2272
5 高橋 清 2248
同姓同名は、多くて2千人程度なのである。日本の総人口は、今年の2月初旬の時点で1億2743万人。日本一の「田中実さん」であっても、5万人に会って1人なわけである。
ちなみに同姓同名が千人前後の名前は、、、
129 中村 進 1005
130 佐藤 秀雄 999
確かに、どこかで会えそうな名前である。しかし、それでも全国で千人程度なのである。10万人以上に会って1人なわけである。
・・・で、さらに、驚くべきは、日本でたったひとつの名前というのは、どれくらいの確率で存在するかという点である。
「同姓同名辞典」には、13,200,000種類の名前が掲載されている。全国の総世帯数は、5千万といわれているので、単純に割って平均すると、同姓同名の平均数は、全国で4人程度なわけである。ハローページに、全世帯が載っているわけがないので、、、きっと、それより低い。
全国に2人しかいない名前と1人しかいない名前との境目は、
3331514位の「鸙野 和幸さん」2名と3331515位の「〆 崎勲さん」1名の間にある。
要するに、3331515位から13,200,000位までの9,868,485人は、全国にたった1人な名前なわけである。実に、全体の75%の人に、完全な同姓同名者は、居ない。姓と名の一致。漢字の一致。カナと漢字の組み合わせの一致。その確率は、限りなく低いわけである。
※参考「同姓同名辞典」http://www.douseidoumei.net/
そんな厳しい現実の中で、さらに、ネットの中で話題を振りまいている人。コンタクトをとるだけの行動力のある人。それらの組み合わせ考えていくと・・・・『ネットで同姓同名を検索して』何かが生まれる確率は、かなり低いことになる。
『ネットで同姓同名を検索しても』なんだかなぁぁぁという結果になるのは、ここらへんの物理的事情が大きい。それが、名前というものを神聖化し、名前による占いなどの信憑性を高めることになっている。
日本の名付けは、その言葉の組み合わせだけで、実は、個性を宿してるのだ。その数値的な現実も知らずに、かわいければいいじゃんと「読めない名前」を生産する社会に、やはり、心が痛む。
※参照記事「ネーミングで、とりかえしのつかない一歩を踏み出さないために。」
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。