キャリア・人生をガチガチに「設計図固め」する必要などない。私たちは本質的に、一日一日、一年一年を「即興」として生きる。大事なのは“計画された即興”であることだ。
まさにキャリア・人生は、「計画された即興」であると思います。
キャリア・人生途上での毎日の行いは「テイク1」の連続です。
(失敗したからといって、テイク2、テイク3はない)
(もちろん、失敗を取り返すチャンスは如何様にでもある。だがそれはあくまでテイク1として再挑戦することになる)
ここでのミソは、
キャリア・人生は、「計画された即興」であっていいのだということです。
単に、キャリア・人生は「即興」だ、と言ってしまうとそれは漂流リスクを負い過ぎる。
“計画された”が重要な箇所です。
この場合の“計画された”とは、
文字通り「計画・設計」であるにこしたことはありませんが、
もっとおおまかにとらえてよく、例えば、
・キャリア・人生について、方向性をもつ
・ 〃 想いを抱く
・ 〃 おおいなる意図をもつ
・ 〃 譲れない信条をもつ
・ 〃 自分のワークスタイル/ライフスタイルを追求する
・ 〃 気持ちの入るコンセプトを打ち出す
・ 〃 ライフワークテーマを掲げる
・ 〃 理想像を描く
・ 〃 あこがれモデルをもつ
・ 〃 献身できる分野を決める
こうした中で私たちは、ある意味、一日一日、一年一年を即興的に働き、生きていく。
しかし、おぼろげながらでも、“計画された”ものがあれば、
5年10年をかけて、その方向に進んでいける。
そして、ある時点で自分の来し方を振り返ったとき、納得感をもって
「自分の職業人生はこれでよかったのだ」「自分はこう生きたかったのだ」と思うことができれば、
それが、ほかでもない自分自身の「幸せのキャリア」を獲得したことになる。
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2009.10.27
2008.09.26
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。