「釣った魚にはエサをやらない」 すなわち、購入してくれるまでは、 熱心に見込み客にアプローチするけれど、 顧客になったとたん見向きもしなくなり、 新たな見込み客のハンティングに執心する。
なぜなら、一つの商談に十分な時間を
かけるようになるでしょうし、目先の売上げ
にはなりにくいフォローサービスに、より多く
の時間を割くことになるからです。
しかし、この仕組みの狙いは、
“5年、10年先にはSP-PROの力が
大きく発揮されているだろうと思います”
(羽鳥氏)
ということなのです。
すなわち、長期的なリターンを狙う
「既存客への投資」
を行っているのが、
SP-PROだと言えます。
実は、いわゆる
CRMに成功している企業の共通点は
「既存客への投資」
に踏み切り、
その成果が顕在化してくるまでの
およそ5-10年の間、
目先の業績向上
を我慢した点にあります。
既存客への投資は、
当初は販売実績の停滞や利益率の低下
にどうしてもつながりやすい。
したがって、目先の効率を犠牲にしても、
顧客サービスに力を入れる企業体制の
構築を主導できるのは経営トップだけです。
ガリバーの例、また資生堂の例も同様ですが、
CRMへの成功には、経営トップの強い意志が、
不可欠だということを痛感せざるをえません。
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2014.05.01
2014.06.01
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。