北米にWeight Watchers(ウェイトウォッチャーズ)というダイエットセンターがあります。ダイエットセンターとはダイエットを目的としたサービス施設のことです。
ダイエットをひとりで黙々とストイックにトライして、成果は一時的に出すが、リバウンドしてしまうという現象を起こさないようにサービスプロセスが設計されていることにお気づきいただいたと思います。
WWはダイエット(減量)に効くツールのみを販売するビジネスではなく、ダイエットを成功させその後の維持にも有効な生活技術を学ぶ場を提供しているビジネスモデルなのです。
日本の多くのダイエットサービスは理論的に減量可能なメソッドを提供しているだけのものが多いです。人的介入はコスト高い!を前提に最初からデジタル化を試みます。でも、ダイエットに必要なのは正しい知識はもとよりその知識を実践するマインドを醸成することが先決なのです。このプロセスを人的対応からスタートさせているWWのようなアプローチが日本にも必要ではないでしょうか。
もうひとつ注目したいのは講習会で成功した人がリーダーとなり講習会でまた指導していくという善循環を形成していることです。優秀なお客様が仲間になっていくという構図です。
これは日本の習い事ビジネスや古典的な道場ビジネスに似ていると思いませんか?
中級者が初心者を教え、上級者は中級者の目標となる行動を示すという日本中にいっぱい、かつてあった学びの場構造です。
冒頭にも述べたように日米の肥満事情は異なりますが、人が人に学ぶという最も素朴なプロセスから価値を見いだし、それをさらに進化させるためにシステム化していくというアプローチは日本も学ぶべき点があるはずです。
■ウェイトウォッチャーズのサイト
http://www.weightwatchers.com/
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