ジャーナリスト・上杉隆氏をホストとする対談連載1回目。事件などを追い続けているノンフィクションライター・窪田順生氏を招き、メディアの現状や課題などを語り合った。 [土肥義則,Business Media 誠]
窪田 確かに構造的な問題がありますよね。
上杉 日本では無理ですよ。政務秘書官や官房長官クラスの人が、いわゆるスピンドクターの意識を持っていればいいと思います。日本でいえば、石原慎太郎都知事の特別秘書をしている高井英樹さんはスピンドクターの役割を果たそうとしています。あとは小泉純一郎元総理のときの首席秘書官だった飯島勲さんも情報をコントロールしようとしていましたが、スピンドクターとまでは言えませんでしたね。
これまでにもスピンドクターの役割を果たそうとした補佐官や官房長官がいましたが、外から見るとまったくなってなかった。なぜなら彼らは分かったフリをして、間違ったことをしていたから。名前はあえて言いませんよ……世耕弘成さんとは(笑)。
※『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(著・窪田順生氏、講談社プラスアルファ新書)
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