日記を外国語で書く。書いた日記を、その言葉を母国語とする人間が添削する。相互扶助型の語学学習SNS『Lang-8』は、日本初にして唯一のシステムだ。この1年間でユーザー数は一挙に10倍に増加。世界で1億人のユーザー獲得を目指すLang-8のビジョンと展開戦略を紹介する。
「何しろ早ければ日記をアップして3分ぐらいで添削が返ってくることもあるんです。このスピード感は大きな魅力でしょうね」
しかも添削してくれる相手は一人と限られているわけではない。自分が書いたテクストを、何人ものネイティブが読み、思い思いにアドバイスしてくれるのだ。学習意欲を高めるのにこれほどのワクワク感のある仕組みは、他にないと言い切っていいだろう。
「原点は、留学時代の交換添削日記なんです。自分が書いた文章を読んで、添削してくれる人間がいることは語学学習を続ける上で、ものすごく高いモチベーションになる。ところが残念ながらリアルの場では、継続することが難しいんですね」
確かに。添削してくれる相手と毎回、時間と場所をきちんと合わせることはとても面倒だ。どちらかにちょっとした用事でも入れば、添削はついつい後回しにされるだろう。そうしたハードルを一気に乗り越えさせてくれるのがネットである。
「ネットを使えば、場所の制約も、時間のことも何も気にしなくてよいわけです。寝る前に日記を書いてアップしておけば、夜中のうちに大抵誰かが添削してくれるから、朝起きたときはそれを見ることから一日をスタートできる。ものすごく気分のよい目覚め方だと思いませんか」
Lang-8の優位性は、例えば『WISH2009』のようなコンテストでも高く評価され、市場性に関してトップ評価を得ている。では、このLang-8がこれから、さらに爆発的に成長していくためにはどんな課題が待ち受けているのだろうか。
⇒次回「ともに世界一を目指すパートナーを求めて」へ続く(全四回)
『ランゲード社 関連リンク』
Lang-8:http://lang-8.com/
ランゲード株式会社HP:http://lang-8.jp/
◇インタビュー:竹林篤実 ◇構成:竹林篤実
◇撮影協力,フォトグラファー:㈱エムツーフォト 代表取締役 宮田昌彦
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FMO第30弾【ランゲート株式会社】
2009.12.24
2009.12.17
2009.12.10
2009.12.03