先週、会計検査院が国道事務所等での無駄な電気代の支払いにつき国交相に是正処置を要求した話を、公共料金の削減方法の例として取り上げました。 この事例は、企業や団体組織におけるコスト、経費削減について、もう一つ重要なトピックスを含んでいます。今週は、それについて解説します。
会計検査院が本当に当件の改善を求めるのであれば、ここまで踏み込んだ是正措置を出すべきであったと思います。さもなければ、何度検査しても、無駄な支出は止まず、加えて検査に掛かる費用も無駄になるばかりです。
同じ事は、今、行政刷新会議でワイワイやっている事業仕分けについても言えます。そもそも無駄な事業に予算が付く仕組みを是正しなければ、事業仕分けが単なるお祭り騒ぎとなるばかりでなく、税金が無駄な事業に使われ続ける事になります。
この辺りは、鳩山首相も「来年は、政治家がすべての責任を持ってやらないといけないので、事業仕分けというのはおかしな話だ。今年は、旧政権の中で温められていたことが大半だから、こういうことが起きてくる」と述べているので、事業仕分けが小手先の問題解決だと言う事に気づいているのではないかと思います。予算策定プロセスの抜本的見直しが期待されます。
※本稿は、弊社が発行しているメルマガ「週刊 戦略調達」の記事を編集・加工したものです。「週刊 戦略調達」は、調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒントを提供すべく、調達・購買業務のマネジメント、戦略調達のプロフェッショナルが、最新のトピックスから、調達・購買業務におけるトレンド、業務への影響を解説したものです。最近の記事のバックナンバーの閲覧やご購読は、http://samuraisourcing.com/knowledge/weekly/ にて行えます。
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株式会社 戦略調達 代表取締役社長
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