不況と競争の激化により、教育業界…中でも学習塾の大幅値下げが目立つようになってきました。 安い料金でサービスを受けられることは良いことですが、安さには必ず安くできる根拠があります。 根拠を見落とすと、最終的に後悔するのは、顧客自身です。
つまずいたときだけ個別に直接教えられることが必要であれば、チューターのような制度に厚い学習機関を選べばいいです。
文字で読むより人の話を聞いたほうがわかりやすい、となれば、集団指導型の塾。
わからないことも聞けて、さらに試験にでやすいことを教えて欲しい、となれば、個別指導。
どんどん費用が高くなります。
こう考えると…
よく「お金のある子は塾にいけて、それで東大に合格できる。お金がないと東大にいけないんだ」という意見を伺いますが、そんなことは決してありません。
東大レベルでは、最終的に「自ら学ぶ力」がかなり必要になりますので、「お金をかけて得た教科能力」が、東大合格へ影響する部分なんて微々たるものだ、という見方もできます。
自ら学ぶ力を培っておけば、教科能力を高めるための廉価な学習手段は溢れています。
ただ、現実を見ると、自ら学ぶ力を自らで高めることができない…そのため外部の後押しを受けるために塾に通い、そのことで「自ら学ぶ力」を少しでも高める動機づけをされることで、昨今の「自ら学ぶ人」の減少傾向とあいまって、塾に通っていた人が合格者全体にしめる割合は高くなっているようですが。
再度繰り返します。
自ら学ぶ力を培えば、費用が安い学習手段で乗り越えられる壁なんです、受験という壁は。
今僕がZ会に勤めているからこんなことを話すのではなく、そもそもZ会を選んだ理由が、
「最低限の学習手段の提供で難関大学に合格する力を養成したかったから(それに加えた「人間力」をつける方法を提供するのも夢ですが)」
だからなんです。
学習を進める教材そのものと、「自分の解答を人にチェックしてもらう」ことだけは、自分の力で得ることができませんからね。
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