企業は適性検査と称して性格検査を実施しているところが多くあります。なぜ企業が性格を知りたがるのでしょうか?性格の問題と捉えているような部分は実は別の検査を実施しなくてはならないのではないでしょうか。
もうそこまで深い部分を知りたいのであれば、前世検査とか背後霊検査とか、占いなどをアテにするほうが諦めもつきます。
採用担当が測るべきものの1つに、感情の使い方(感情能力)が適切に行える人か?ということがあるのではないでしょうか。
感情の調整能力が高い人を選ぶという基準は、性格検査を実施したい企業のある部分のニーズを満たすことができるでしょう。
キレる人、我慢できずすぐに辞める人、空気が読めない人・・・
自分の感情のままに動きコントロールできない人は、こうした問題で自分自身が苦しんでいます。
また逆に、感情が全く動かない人もそれはそれで問題かもしれません。
人と共感できない、人の話がきけない、成果や喜びを共有できない・・・
何を言っても白けていて、馴染めない人もやはり組織としてはうまく対応できません。
しかし、感情の調整能力がカンペキという人は、採用する側もすでにいる組織の人材でもほとんどいません。
ですから、企業によって持っていてもらいたい感情は異なるはずです。
感情に左右されず冷静な対応を心がける人
相手の感情をキャッチしうまく感情で働きかける人
こういう人はどんな企業でも必ず必要とされる人材です。
感情は開発できる能力と言われています。
(これらはEQと呼ばれ、EQジャパンがこの分野での検査や能力開発でリードをしていますので、興味のある方はご参考になってください。)
人間の脳の特徴は、先天3割、後天7割と言われています。
私たちが性格と呼んでいる部分も、気質に影響される部分があるにせよ、それが全体を占めるわけではありません。
日常生活の中で育まれた感情があり、行動によってそれが伝わります。
これからの時代は、いつ表れるかわらかない性格より、行動に結びつけることができる感情を測るほうが適切なのかもしれません。
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2010.08.26