ダイレクトマーケティングの「リレーション理論」

2009.10.30

営業・マーケティング

ダイレクトマーケティングの「リレーション理論」

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

先日の記事で、東海大学教授、 小泉眞人氏が提唱されている 「広告リレーション理論」 をご紹介しました。

品質に定評のある革製品を製造・直販している

「土屋鞄製造所」

が発行している、

eメールマガジン(HTML)

をぜひご覧になってみてください。
(バックナンバーがWebサイトで閲覧可能)

同社のメールマガジンは毎回、
遊び心の感じられる、趣向を凝らした
コンテンツで楽しませてくれます。

例えば、8月7日配信号では、
おどろおどろしい体裁のデザイン。

特集納涼企画!
「ほんとにあった革(かわ)い話」

と題して、

オイルヌメ革

の特徴がわかる内容になっています。

怪談風のコピーで読者の興味をひきつつ、
「革」の魅力を伝えているわけです。

また、10月9日号では、

「それいけデッチ!」

というシリーズ特集の最新記事を配信。

これは、同社でプロの鞄職人を目指して
働く若者たちのドキュメンタリーです。

今回は、浅見弘美さんが紹介されてます。

さらに、しばしば読者アンケートを実施したり、
読者が撮影した旅写真の投稿を募るなど、
インタラクティブなコミュニケーションも
積極的に行っています。

土屋鞄製作所のメールマガジンには、

「商品紹介」

のコーナーが、もちろんあります。

ですから、

「プロモーション」(販売促進)

の役割も持っているわけですが、
読み応えのある記事と、
インタラクティブ性のある仕掛けを
組み込むことによって、

「コミュニケーション」
「リレーション」

の役割も果たしており、結果的に、
ロイヤル顧客の育成と収益増を
実現しているのです。

そもそも、
ダイレクトマーケティングにおいて、
目先の売上げしか考えない、

セールスレター、セールスメール

に偏るのはダメよ!ということは、
随分前から多くの先生やコンサルタント
諸氏もおっしゃってきたことではあります。

ところが、現実には

「買ってくれくれレター、メール」

があいかわらずあふれているのは、
なぜでしょうね?

なお、今回は私が勝手に、
小泉先生の「リレーション理論」を
ダイレクトマーケティングに適用してみました。

したがって、文責はすべて私、松尾にあります。

*土屋鞄製造所 トップページ
http://www.tsuchiya-kaban.jp/

*土屋鞄製造所 メールマガジンバックナンバー
http://www.tsuchiya-kaban.jp/contents/melma/backnumber/index.html

*メールマガジン 2009年8月7日号

*同 2009年10月7日号

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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