企業の目的は儲けることですね。基本、そうです。ただ、儲けるまでのプロセスを分解する作業も必要です。儲けるまでの因果関係を分解して、中間に目標変数を規定することは大事は大事です。でもね、ちゃんと使いこなしているでしょうか?
この前も書きましたが、ブランド概念もそうですね。そもそも企業資産、企業のリソースという考え方をしているのはどういうことか?
インプット、プロセッシング、アウトプットと企業活動を分けて考えた場合に、インプットが何もしないのに増えている!という概念です。
これ、冷静に考えるとすごいことです。
普通は、10Rを投入すると、20Cを出力するプロセッシングだとしましょう。
でもね、そのプロセッシングに10Rを投入したはずなのに、40Cが出てきている!これはおかしい。
きっと、ブランドという入力があるはずなんだ!という考え方です。第5の経営資源!と命名された意味合いってこういうことですよね?
上記のお話しを、単純に1次関数的にプロセッシングを捉えると、2C/Rを掛け算する、といえるでしょう。
10Rを入れたら、20C出てくるはず。でも、40C出てきている。これはつまり、10Rに更に10Rを足した、20Rの投入量があったと捉えられる。
そうすると、自分で投入していない10Rぶんは誰が投入したのか?
「ブランド」が自然に投入されたのだ!という主張です。
よく、プロセッシングにブランドが影響を与える的に言う人もいます。
実際そうかもしれんけど、そう考えられるかもしれんけど、そしたら、ちゃんと経営資源がどうというお話しと切り分けたモデル提示しろよ!と思ったりもします・・・。
で、まあ、その自然に投入される量を増やしたことになるようにはどうすればいいのか?を考えるのが、ブランディングなのでしょうね。
INGをつけると、さも意味ありげに見える。よくある話しですけど・・・。
入力量の不思議な増加が、キャッシュの出力量を増やすのがブランドです。
儲けにつながっていないのをブランドとは言いませんよね・・・。
広告代理店がよく使う言い訳に、今、入力が増えたのと同じ効果を出すために頑張ってます、的なもの言いでブランディング、今やってる最中ですと言い、効果が出ない言い訳をする。
よくあるお話しです。
まあ、そのブランドという経営資源の形成に人のイメージが関与しているという中身に入るともっと絶望的になります。
アウトプットとしての儲けの話しは全く出てこなくなる。
昔のコスト削減と一緒で、忘れ去られます・・・。面白い現象かつよくあるお話しですが・・・。
本当にリソースの入力量が増えたかのようになるようなイメージ形成ができてるの?できてないからブランディングって言ってるの?どっちなの?と問いたくなります。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。