au(KDDI)の夏モデルが出そろい広告も賑やかになった後で、KDDIの別ブランドiidaから第2弾の端末が発売された。
製品の価値構造はこのように「中核」「実体」「付随機能」に分解して考えるとわかりやすい。本体のauケータイはもはや、「中核」とは関係ない「付随機能」をひたすら高める方向で走っている。一方、「misora」の価値は「付随機能」をも超えた、「気持ちの良さ」という価値を提供することを目指している。
どちらを選択するかは、ユーザーの価値観の問題であるが、au(KDDI)はauケータイ本体で他のキャリアと機能競争をする一方、全く異なる価値観を持ち込んで「次の競争」に向けて加速を高めている。
他のキャリアが「次の競争」へと追随するかわからないが、徐々にユーザーの支持は高まっていくように感じられる。
「ケータイ疲れ」なユーザー動向・携帯電話業界はどう動く?
http://www.insightnow.jp/article/3299
以前、上記の記事で、高度複雑化した機能を追いかけるのに疲れ、携帯にいつでも縛られているかのような息苦しさと、高価格化した端末の費用負担をユーザーが感じていることを紹介した。
「気持ちの良さ」にこだわった「misora」はシンプルな機能に徹し、価格も2万円台前半だという。ターゲットの女性という枠を超えて多くの支持者を獲得できるのではないかと筆者は考えている。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。