2007.08.03
20代の転職「それぞれの損得」
増田 崇行
株式会社クエストコンサルティング 代表取締役
果たして20代で転職することは有利なのか、それともリスクなのか? 採用企業のニーズとキャリアの市場価値から考察します。
例えば、20代で3回の転職歴を持つ人がいるとする。
SEとしてシステム会社に入社し開発職を希望したが、保守系の仕事に回され2年半で退職した。
やっぱり人との関わりを持つ仕事がしてみたくて人材派遣会社の営業に転職したが、そこも心身ともにきつくて2年で辞めた。
その後、事務機器メーカーの工場で総務の仕事をやっているが、やっぱりSEの仕事に未練がある。
このタイプの人の職務経歴書(レジュメ)を見て、人材コンサルタントの多くは、「あなたのレジュメは汚れていますね」とコメントするであろう。
キャリアには一貫性と多様性が必要だが、このようなパターンを多様性があるとは言わない。
残念ながら、漂流していると見られるのである。
転職サイトのTVCMではないが、(20歳代の)「転職って、広告が言うほどカンタンじゃない」。
企業の中途採用意欲が旺盛で、思ってもみない優良企業から「よいお話」が来る時代であるからこそ、
大切な20代のキャリアを慎重に考えることに意味がある。
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増田 崇行
株式会社クエストコンサルティング 代表取締役
2006年5月に株式会社クエストコンサルティングを設立しました。 組織人事領域におけるプロデューサーとして、クリエーターとのコラボレーションによりユニークなサービス、ビジネスを開花させてきました。今後も「Quest for the Human Brightness」をコンセプトとして、インパクトのあるサービスを開発しご提供することで、人と組織の本質的価値の向上に貢献できたらと考えています。